2016年10月17日のブックマーク (1件)

  • 書評:利己的な遺伝子〈増補新装版〉 Book review : Richard Dawkins, The Selfish Gene

    SHINICHIRO HONDA 『利己的な遺伝子』の最初の日語訳が出たのは1980年(その次が1991年)で、一度読んでいる。そのときはかなり衝撃的で、友人にもすすめた記憶がある。 増補新装版(2006年)をたまたま図書館で見て、増補された部分だけでも読まなくちゃいけないとずっと思っていたが、ようやく最近になって読むことができたので、感想めいたことを書いてみる。 30周年記念版への序文を読み始めてまず思ったのは、ダーウィンに対する思い入れがいかに強いかということ。「書は、ダーウィニズムにおけるもう一つの主要な利他主義の発生源である互恵的利他行動とあわせて、それがどのような仕組ではたらくかを説明している」とはっきりと書いている。これはどういうことかというと、ダーウィンは『種の起源』第7章能で、不妊アリの存在について、「これが私の学説が遭遇したとりわけ深刻な難問だがらである」と、自然淘

    書評:利己的な遺伝子〈増補新装版〉 Book review : Richard Dawkins, The Selfish Gene