熱戦が続いたバンクーバーオリンピック。閉会式で聖火が消えた時、筆者の脳裏には一つの消えない疑問が残った。 スキーのアルペン競技である、「回転」「大回転」「スーパー大回転」「滑降」という4種目の、違いがよく分からなかった。 気になったので、長野県スキー連盟のサイトに掲載されている「アルペンスキー国際競技規則」を読んでみたところ、旗門(コースを規定するフラッグ、外側を通る必要がある)の数やコースの標高でそれぞれ違いがあることが判明した。基本的に、回転、大回転、スーパー大回転、滑降の順に、旗門が少なく、標高が高くなり、ターン技術よりもスピードが要求されるようである。 全日本スキー連盟著「競技スキー教程」を読むと、各競技の特徴がよくわかる。紹介するとこんな感じである。 回転:もっとも“集中力”を必要とする競技である。集中力とは、知識と経験、そして明晰な記憶力とが一体となって生まれるものである。 大