南米のベネズエラで、暫定大統領への就任を宣言しアメリカの支援を受けるグアイド国会議長が30日、軍の関係者らとともに決起を呼びかけました。しかし軍が離反する動きは見られず、政権側が依然、国内を掌握しているとみられます。 ベネズエラでは、独裁を続けロシアなどの支援を受けるマドゥーロ大統領と、暫定大統領への就任を宣言しアメリカの支援を受けるグアイド国会議長が対立し、国際社会を巻き込んで混乱が広がっています。 グアイド氏は30日朝、首都カラカスの大統領府に近い空軍基地からツイッターを通じ、「ベネズエラの大統領としてすべての軍人に決起するよう呼びかける」と演説しました。 グアイド氏の背後には複数の軍人や、自宅軟禁中だった有力な野党指導者も並んでいて、カラカス市内では市民が街に出て、マドゥーロ大統領の退陣を求め投石する姿などが見られました。 しかし、軍が政権側から離反する動きは見られず、軍の幹部も相次