アイネットは2009年6月,神奈川県横浜市内に2カ所目となるデータセンター「第2データセンター」を開設した(写真1)。同社の田口勉氏(常務取締役 事業統括)は,「災害時にも強い最高の設備で安価にサービスを提供することを目指した」と話す。料金を安価にするため,JR東海道線沿いというアクセスの利便性を確保しながらも,都心(大手町)から37km離れた場所に設置して,土地代を安く抑えた。 最新の免震構造を採用 第2データセンターの特徴は,高い水準の施設環境だ。例えば1ラック当たりの耐荷重は平均600kgで,電力容量は平均6kVA(最大10kVA程度)。「耐荷重などの制限から一つのラックに機器をフルに収納しきれず,多数のラックを借りている他社データセンターのユーザーなら,当社に移設するだけで収納効率が上がり,利用コストを下げられる」と田口氏は強調する。加えて施設全体では,約1000ラックを収容可能。
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