「サーバーで10分の1、データセンターで2分の1ですから、従来に比べて20分の1の電力で済みます」。衝撃的ともいえる完全外気空調を採用したデータセンター構想を明かしてくれたのが、日本ラッド ネットワークコンピューティング事業本部 システム運用部 部長の栗原豊氏である。このエコデータセンターの仕組みとAtomサーバーの役割を聞いてみた。 チャレンジを尊ぶ社風で 生まれたデータセンタービジネス データセンターでの電力増大という課題に、多くのメーカーや事業者が取り組んでいる。40年の歴史を持つ日本ラッドもそのうちの1社である。 日本ラッドは、受託をメインとするソフトウェア開発会社で、「東大の数学科のメンバーが中心になって設立した理系の尖った会社なので、大手SIerがあきらめるような案件にどんどんチャレンジしています」(プロダクトマーケティング事業本部 取締役 事業本部長 須澤 通雅氏)という社風