東レが,水処理プラントの耐久性向上や安定稼働につながる「高耐久性逆浸透(RO)膜」を開発,2011年度中に市場投入すると発表した。従来のRO膜の寿命は,一般的な使用条件では5~7年程度だが,厳しい使用条件(処理すべき原水の水質が特に劣化している場合など)では寿命が半減してしまうことがあった。これに対し,今回開発したRO膜は厳しい使用条件でも5~7年の寿命を確保できる。このため,今回開発したRO膜を使えば,水処理プラントの耐久性向上や安定稼働を実現できると言う。なお膜の初期性能については,汚染物質の除去性能が99.75%以上,透水性能が0.8~1トン/m2といった従来並み以上を維持している。