産業技術総合研究所ヒューマンライフテクノロジー研究部門 ユビキタスインタラクション研究グループは、3次元の立体映像の感触を確認しながら形状デザインが行えるシステム「i3Space(アイ・キューブ・スペース)」を開発した。人の錯覚を利用して触覚と力覚(触力覚)を提示するインターフェースと立体テレビを組み合わせたシステムで、立体映像に感触(触覚)や手応え(力覚)を付加することができる。ゲーム用のインターフェースに加え、手術シミュレータや3次元CADによるデザインなどへの応用が期待される。今後、小型・高機能化に取り組むことでスマートフォンへの対応も図る。また、産総研単独での成果であることから、開発したシステムをもとにベンチャー創業も目指す。 触覚や力覚に関する錯覚を利用することで触覚や手応えを提示する技術を応用した。この技術を実装した「錯触力覚インターフェース」(写真左)に位置検出マーカ(写真右