2010年3月2日火曜日 近畿 奈良県 富雄丸山古墳出土説の三角縁神獣鏡が別の古墳から出土か? 奈良市丸山の富雄丸山古墳(4世紀後半)で出土したと伝わる4面の三角縁神獣鏡が、他の古墳から出土した可能性の高いことが、市埋蔵文化財調査センターの調査で明らかになった。1日に始まった春季調査速報展で発表した。 富雄丸山古墳は直径86メートル以上の円墳。昭和47年の発掘調査で、武器や農耕具の破片が出土している。明治時代に大規模な盗掘があり、主な副葬品は盗まれたらしい。 【調べてみた】 -富雄丸山古墳について- 富雄丸山古墳は、大和盆地の北西部を南北に走る矢田丘陵から東に派生した独立の丘を利用して築かれているが、その時期も4世紀後半と推測されている。 この古墳は、宅地開発による事前調査で、昭和47年(1972)に発掘調査が実施された。埋葬施設は粘土槨で、南北方向を中心軸として2段に掘り込まれた墓壙(