コロナの陰でひっそりと始まった教育大改革 2020年度から小学校で新学習指導要領が導入され、大学入試改革が行われた。新しい大学入試では、「大学入試センター試験」が「大学入学共通テスト」へと名前を変え、これまでの知識を中心とした入試から、「思考力」「判断力」「表現力」を測る入試へと変わることは決まっていたが、当初予定していた英語の4技能(聞く・読む・話す・書く)評価と、国語と数学での記述式入試の導入については、採点の不透明さが指摘され土壇場で中止に。こうした混乱ぶりだけがクローズアップされ、「教育改革といっても、結局、たいして変わらなかった」という見方をする人は少なくない。 また、タイミングとして、新型コロナウイルスの感染拡大に人々の関心が集中したこともあり、本来であればもっと大きく取り上げられるはずだった日本の教育大改革はひっそりと始まった。 「出口=大学入試」から日本の教育を変える しか