飢餓は食べ物が足りないから起こるのではない、という事実。 どうやら原因のほとんどは、私たちが作り出しているようです。 食べ物が十分にある世界 増えている穀物生産量 いま、世界の飢餓人口は約7億3500万人※1。11人に1人が飢餓に直面しています。 これは食べ物が足りないからではありません。なぜなら、毎年世界では、約27億トン※2の穀物が生産されていて、もしこれが世界に住む80億人に平等に分配されていれば、1人当たり年間337キログラム以上食べられることになります。日本人が実際に食べている穀物は、年間150キログラム※3。世界では穀物に加えて野菜などが生産されていますし、在庫があることを考えれば、すべての人たちが十分に食べられるだけの食べ物は生産されています。 ※1 国連食糧農業機関(FAO)(2023年) ※2 Food Outlook、国連食糧農業機関(FAO)(2022‐2023見込み