こしんとう(‥シンタウ)【古神道】 仏教や儒教などの影響を受ける以前のわが国固有の神道。 〔宗教(仏教以外)〕日本民族の伝統的信仰で、祭祀(サイシ)を重んずる多神教の宗教。その神には自然神と人間神とがあるが、一般には人間神、すなわち皇室や国民の祖先である天照大神をはじめとする神々が多く祭られ、祖先崇拝が中心となっている。かんながらの道。神道(シンドウ)。 《参考》神道は、皇室神道・神社神道・教派神道・民間神道に分けられるが、一般には神社神道をさす場合が多い。 世界に注目される古神道 さて、ヨーロッパの知識人が東洋の伝統文化に驚き、その極致ともいうべき仏教文化に感動しているあいだは、まだ表面をなでているにすぎない。日本文化を本当に理解しようとする人びとは、その根底にある神道と出逢ってしまうのである。ギリシア・リュカディア島生まれのイギリス人、ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲もそうだったし、