人間の脳を作っている細胞は大きく分けて、ニューロン(神経細胞)と、グリア細胞(神経膠細胞)の2つある。 ニューロンは互いに情報を伝え合うネットワークで結ばれている。その数は1000億個以上と言われており、それぞれのニューロンには樹状突起と呼ばれる突起が複数突き出している。ニューロンは、数個から数万個の他のニューロンと樹状突起でつながっている。 一方、グリア細胞は、ニューロンと同等か、それ以上の数があるとされる。 複数あるグリア細胞のなかでも血管とシナプスとをつなぐアストロサイトは、ニューロンのエネルギー源であるグルコースをニューロンに供給したり、シナプス伝達の際に放出されるグルタミン酸をニューロンが利用できるかたちに再構成したりするなど、脳にとって重要な役割を担っている。 ニューロンとグリア細胞との比は、ニューロン1に対してラットなどのげっ歯類0.3、鳥類0.4であるのに対し、ヒトは1.3
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