6年に渡って休眠状態となっていた東京・秋葉原中心地にある通称「リナカフェ」ビル(旧下島ビル)が、秋葉原エリアの地域活性、産業創出支援などを行なう民間企業・秋葉原タウンマネジメントに無償貸付(10年間を予定)されることがわかった。今後、同社はビルの耐震補強、改修工事を行い、秋葉原のために同ビルを活用してゆく。 まずこのビルについて振り返りたい。 旧下島ビルがあるのは、ベルサール秋葉原やソフマップAKIBA1号店のすぐ裏手。秋葉原でも人通りが多い裏通りの一画だ。1962年完成の地下1F、地上5階建てで、1999年にビルオーナーが千代田区に土地、建物を寄贈。以降千代田区の管理物件となった。 一等地の土地、建物の無償寄贈はにわかには信じがたいが、「同様の寄贈ケースはありまして、『福祉の方にお世話になったので有効活用して欲しい』『公園に使って欲しい』などのお言葉とともに申し出られる方が多い」と千代田