官邸会見の役割をどのように考えるのか、現場の記者の本音を知ることを目的として、各社の組合に協力を呼び掛け、33人から有効回答を得た。 昨年12月の首相官邸の申し入れに7割が「納得できない」「どちらかと言えば納得できない」と回答し、新聞労連の抗議には6割が一定の理解を示した。一方、記者クラブの対応は、支持する側が支持しない側をやや上回り、見解は分かれた。 また、東京新聞の望月衣塑子記者の質問スタイルを選択式、複数回答可としてたずねたところ、「質問が長い」「決め打ち」「事実誤認が多い」など批判的な回答が多く、官邸サイドの主張と重なる傾向がうかがえた。 長官会見で会社から最も期待されていると思う役割について問うと、「政府の公式見解の確認」が5割、「権力の監視」が2割だったが、長官会見で読者・視聴者から最も期待されていると思う役割を問うと、それぞれ4割ずつだった。記者自身が最も重視する役割を問うと