「EVは自動車産業の破壊者である」そんな議論を続ける限り、日本車の敗北は避けられない 「EV賛成派」「EV反対派」という論争はもはや意味がなくなっている 【井上】まだまだ自動車が普及していない地域もあるので、世界の自動車需要は今後増えるとは思います。ただ、その増加分のシェアをトヨタが本当に取れるかどうか。新興国では格安EVの需要が高まっています。 中国で50万円を切るEV「宏光MINI」が人気ですが、こうした車が新興国需要をかっさらっていく可能性はあると思います。 トヨタは本気で「EVシフト」するのか? 【村沢】トヨタのEVシフトの要因の一つとして、環境保護団体などからの「外圧」があると思います。 【井上】海外からどう見られているかは、かなり気にしているのだと思います。会見では実物のEVをたくさん並べたので、一部のメディアは「さすがトヨタ、もう実物ができている」と大絶賛したんです。ただ実際