【ニュースの核心】 東京五輪・パラリンピックはどうなるのか。国際オリンピック委員会(IOC)は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて臨時理事会を開き、「予定通り開催する」という声明を発表した。 私はかねて「夏の五輪開催は難しい」とみて、このコラムでもそう書いてきた。見立ては変わらない。五輪開催の決定権を持つのはIOCだが、それは大会運営の仕組みに過ぎず、真の決定者は「選手と観客」であるからだ。 いくらIOCが「開きたい」と言ったところで、選手や観客が「東京には行かない。行けない。行きたくない」と言い出したら、開けないのは自明である。いま、そんな状態になりつつある。 日本が夏までに新型コロナウイルスの制圧に成功したとしても、遅れて感染が広がった米国や欧州は、危機状態が続く。南米やアフリカ諸国でも感染が広がるだろう。 となれば、選手がOKでも、外国人観光客が数万人単位で夏に来日して、五輪