先回に示した「メルトダウンさせる方法」は原発事故を最小限にとどめる一つの方法に過ぎない。 問題は、 1) 「止める」ことができない(制御棒が入らない)ことが出来ない場合、 2) 「冷やす」ことができない(冷却系が壊れた)場合、 それぞれどのようなことをするのか、どうなるのか、それに対して住民はどのように防御するのか? どれも「明示」されていなかったということがもっとも大切なように思う. つまり、船に乗るときに、船が沈没する可能性があること、その時に何をしなければならないかということについて、単に船長ばかりではなく、乗船している全ての人の「コンセンサス」がなければ、瞬時に判断して行動することが難しいからである. ・・・・・・ 福島原発では、まずは 「何がどのように起こるか?」 が判っていなかったこと、 「その時にどうするのか?」 もまったく検討がされておらず、さらに住民になにも知らさ