子宮頸がんの原因になるパピローマウイルス検査が、従来の自己採取法で十分可能なことがわかった。自己採取法セットを検診機関や人間ドック、健保組合などに提供している子宮癌検診器具製造所(本社・名古屋市)が2011年6月に確認、このほど公表した。 1978年から同社が提供しているのは、臨床検査技師で名古屋公衆医学研究所理事長だった故・加藤勝也氏が開発した「加藤式自己擦過法器具」。女性が自分で器具を膣内に挿入し、ピストンを押すと、先端のスポンジ部分が子宮にあたって細胞を採取する。細胞固定液を加えて栓をし、検査センターに郵送する。受け取った検査センターは、顕微鏡でがん細胞の有無を調べる仕組みだ。医療機関のない地域や、多忙、検査嫌いの女性などに活用されている。 3年に一度チェックすれば安心 原因ウイルスがわかったことから最近は「ウイルス検査も可能か」との問い合わせが相次いでいた。そこで、同社は結核予防会