週現スペシャル 大研究 遺伝するもの、しないもの 【第2部】これが遺伝する病気です【 第3部】「親の才能」——何が子どもに受け継がれるのか 認知症のうち、若年性アルツハイマーは遺伝の影響が強いことが知られていたが、それ以外の認知症は、環境的要因が大きいとされていた。が、原因遺伝子が解明されつつある。 「ApoEという遺伝子があるのですが、変異したApoE遺伝子を持っていると、70代の早い段階でボケてきて、変異していない遺伝子を持つ人は、90歳近くまでボケないことがわかっています。ただし、変異した遺伝子を親から受け継いだからといって100%認知症になるわけではなく、その傾向が高まるということです」(東京大学大学院教授・石浦章一氏)