兵庫県姫路市や赤穂市沿岸部などの瀬戸内海で、昨年10月から今年1月末にかけて、子どものザトウクジラ1頭が頻繁に目撃されている。 親とはぐれて迷い込んだとみられるが、外洋から離れた瀬戸内海で3か月近く回遊するケースは珍しいという。周辺は船舶の往来が多いため衝突事故が懸念されるほか、定置網に引っかかる危険性もあり、専門家や漁師らをやきもきさせている。 「プシュー、プシュー」。穏やかだった海面から空気とともにしぶきが吹き上がり、丸い頭部と背中が浮上してきた。「クジラだ」。昨年12月20日、東播磨港の兵庫県加古川市の沖合約1キロで、漁船を操っていた男性(70)が声を上げた。60年の漁経験でもクジラの目撃は初めて。「100メートル離れていても潮を吹く音が聞こえた。都市部の沿岸の港に現れるなんて」と振り返る。 調査に乗り出した須磨海浜水族園(神戸市)などによると、体長は約10メートルで長い胸びれを持つ
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