国内各地で、将来を見据えたインフラの整備事業が進んでいる。山では迫り来る自然災害に備え、都市では国際競争に打ち勝てるような力を高め、地方では人を呼び集めてにぎわいを生み出す――。このように現状の社会的課題を高度に解決し、新しい日本を構築しようという事業は少なくない。連載「日本大改造」では、今後のインフラ整備の指針となりそうな事業に着目し、日本の社会基盤を人知れず支える現場の実像に迫る。第3回は、米軍普天間基地の名護市辺野古への移設が昨今の「サンゴ礁問題」などで大きく揺れるなか、2700mの滑走路新設に向けて海上工事が粛々と進められている那覇空港を取り上げる。