本格的なコスプレ姿で北九州市の観光振興に奮闘する市職員がいる。 観光課に配属されて2年目の井上純子さん(29)。自治体などの「ゆるキャラ」が各地で乱立する中、ひと味違う「本気すぎるコスプレ観光課職員」と銘打ち、PRイベントなどに参上。海外から注目される日本のポップカルチャーを生かし、市の魅力発信に体を張っている。 金色のドレスに金髪のウィッグ、瞳には青いカラーコンタクト……。バナナの形の髪飾りをつけ、ステッキを手に持てば、「バナナ姫ルナ」の完成だ。名古屋市で開かれるイベントに向かうため、ルナに 扮 ( ふん ) した井上さんが北九州空港に姿を現すと、空港の利用客らの視線が一気に集まった。 ルナは、「バナナのたたき売り」の発祥の地として知られる北九州市・門司港のイメージキャラクター。市が昨年、苅田町在住のイラストレーターしいたけさんに制作を依頼した。 井上さんは2005年、市職員に採用された