和歌山県内の無人の寺や神社で、3年半ほどの間に、少なくとも100点近くの仏像や木像などが盗まれる被害に遭っていることが警察などへの取材でわかりました。警察は、仏像を狙った窃盗グループによる犯行の疑いがあると見て捜査しています。 特に集中しているのが県北部の岩出市や紀の川市で、全体の8割に当たる79点が被害に遭っていました。 このうち紀の川市では、いずれも平安時代の作とされ市の文化財に指定されている知足院の「木造天部形立像」がおととし3月から4月までの間に、西山観音堂の「木造十一面観音立像」がことし3月に盗まれていました。 警察は、仏像を狙った窃盗グループによる犯行の疑いがあるとみて捜査するとともに、自治体などと協力して地域の人たちに防犯カメラの設置なども呼びかけています。