たまの休日、僕はよく神保町界隈に出没するのですが、日本の書店の王様である三省堂書店に足を運んだところ、こんな本を見つけました。 表紙を見てみると、ビニールカバーで厳重に封されており、著者もタイトルも伏せられていて、代わりに以下の文章が手書き文字で書いてありました。 以下全文です。 ===================== 申し訳ありません。僕はこの本を、どう勧めたらいいか分かりませんでした。どうやったら「面白い」「魅力的だ」と思ってもらえるのか、思いつきませんでした。 だからこうして、タイトルを隠して売ることに決めました。 この本を読んで心が動かされない人はいない、と固く信じています。 500Pを超える本です。怯む気持ちは分かります。 小説ではありません。小説以外の本を買う習慣がない方には、ただそれだけでもハードルが高いかもしれません。 それでも僕は、この本をあなたに読んで欲しいのです。