僕には、ファッションについて語れることなんて、なに一つないよ。学生時代はもちろん、20代になっても興味がなくて、プライベートでは動きやすくて着やすい、パーカーとかジーンズばかりだった。 それが、30歳の頃、バスや電車に乗るようになって、見た目を気にするようになった。 なんか、「ちょっと自分、みすぼらしいかな」とか思うようになって、興味を持ち始めたんだよ。オシャレに目覚めたんじゃなくて、人並みに気にするようになったってこと。それから、いろいろな服を買ってみて、成功や失敗を繰りかえすうちに、気がついたことがあった。 今日はそんなお話し。 絶望的に似合わない服がある僕だけじゃなく、誰でもそうなんだけど、いろんな服を買ってみて、着てみると、これは失敗したな、と思うことが絶対にある。 一言でいえば「似合っていない」のだけど、それにもいくつか種類があって、たとえば色であったりする。 僕には、原色の赤と