前号(第21回初級ネットワーク講座)で無線LANについて解説したが、現在でも「安定性」「安全性」などの面から、LANケーブルを使って接続する有線LANが多く用いられている。 有線LANの規格は、ほぼイーサネット(Ethernet)が主流である。イーサネットは、米ゼロックス社パロアルト研究所のロバート・メカトフ博士が、ハワイ州立大学のキャンパスで電波を使ったデータ通信(CSMA方式)に成功したのを期に、無線で利用した周波数を使って有線でデータ通信ができないものかと考案しCSMA/CD方式に改良し、1973年にIEEEに発表した。その後、1980年2月にIEEE802委員会が発足し、イーサネットはIEEE802.3分科会で規格化された。イーサネットは、同軸ケーブル、ツイストペアケーブル、光ファイバケーブルなどを通信媒体として用いる。 CSMA/CD方式の基本的なルールは、“1つの伝送路(Bus