別項に示す可視・反射赤外リモートセンシングにおいて観測する電磁波(主に反射波)の放射源は太陽です。太陽は約0.5 μmをピークとする電磁波を放射しています。一方、常温の地表物体から放射される電磁波は約10 μmにピークがあります。太陽光の反射と常温の地表物体の放射とは赤外域では混在し、両者は3 μm付近でほぼ均衡しています。 熱赤外リモートセンシングは、常温の地表物体の放射が卓越する3 μmより長い波長の赤外域の電磁波を用いるもので、物体からの放射を観測します。この放射のエネルギーは物体の温度に依存するものであるため、これを熱放射と呼んでいます。熱赤外リモートセンシングでは、対象物の温度を測定することができます。図1は、衛星観測で求められた地表面の温度分布をカラー画像として表したものです。 このように、熱赤外リモートセンシングで得られたデータはカラー画像として表示されることがよくありますが
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