村上春樹さんの本日の新作『騎士団長殺し』が 発表される前のTV中継を観ていました。 やっぱり何が楽しみかって ハルキストさん達のワクワク感。 私の知人にかつて1人の準ハルキストっぽい人がいて 熱心に春樹本の良さを説いていたのを思い出します。 何が魅力なのか尋ねると 「理解できそうで出来ないもどかしさがイイ」 とのこと。 (それは理解できてない、ということに他ならないのではあるまいか) などと厄介な思考を弄びつつ 私は「やれやれ」と海の底に沈んだ鉛のような重い溜息をつきながら 半分ほど読んだあたりで、私は突如パスタを茹でかけていたことを思い出し 本をそこで置いて立ち上がった。 その際、膝からブランケットが滑り落ちたが、いっさい気にしないことにした。