印刷 メール 〈時の回廊〉見田宗介「現代社会の理論」 幸福な社会、道筋示した(1/2ページ) 社会学者の見田宗介=遠藤真梨撮影 資源の大量採取や他民族からの収奪に歯止めをかけなければ人類に明るい未来はない。だが自由な社会を手放すことなくそれは可能か。この難題に力強く「イエス」と答えたのが、見田宗介『現代社会の理論』(岩波新書、1996年)だった。冷戦後に提示され、「美しい」とさえ評された論考の原点は、冷戦下の“東側”にあった。 ◇ 74年に僕は欧州を放浪しました。 社会主義国・チェコスロバキア(当時)のプラハで学生たちと夜を徹して話し合う機会がありました。印象的だったのは、彼らが“西側”の自由な世界に強くあこがれていたことでした。 当時、日本で“現代社会の理論”と言えば、「今の社会は資本主義だから悪い」という前提に立つものが主流でした。けれどプラハの若者たちはその資本主義にあこがれていた。
ポルシェジャパンは、プラグインハイブリッドシステムを搭載したスーパースポーツカー、『ポルシェ918スパイダー』の予約受注を5月13日(金)より開始する。 同車は、昨年のジュネーブショーで公開されたコンセプトモデルの市販バージョンであり、エンジンには排気量4リッター以上のV8エンジンを搭載。これに2基の電気モーターを組み合わせることで、100kmの走行をわずか3リッターで済ませる省燃費を実現している。 ボディはカーボンファイバー強化プラスチック製のモノコックで、市販バージョンにはコンセプトカーにはなかった手動式のルーフシステムを装備している。エンジンには現役レーシングカー『ポルシェRSスパイダー』のそれをベースにした、排気量4リッター以上、最高出力500馬力超のV8エンジンを搭載。トランスミッションには7速PDK(ポルシェ・ドッペルクップルング)を搭載する。 さらにフロントとリアのアク
強盗予備罪などに問われた自称62歳の男について捜査機関が身元を特定できず、本名や本籍地のわからないまま22日、福岡地裁で初公判があった。男は名前を問われ、「有馬千造(ありま・せんぞう)」と答えた。 起訴状によると、男は昨年11月30日夜、福岡市のJR博多駅前で、強盗をしようとナイフを持ってタクシーに乗り込み、福岡県大野城市まで行く途中の車内でナイフをカバンから取り出したとされる。男は起訴内容を認めた。 本人の説明や弁護人によると、少年時代に家出して以降、47年間放浪生活をしており、神奈川県にいた記憶はあるが本籍地ははっきりしないという。 放浪中は親族や友人など頼る人もなく、日雇いの仕事などをしていたという。検察側によると、男は財布をなくして強盗を計画したとされるが、それ以前に「お金に困ったことはない」と述べた。 検察側が懲役1年を求刑し、裁判は結審した。
カスタムカー 写真をクリックすると、大きな画像が表示されます。次々とめくって見ることもできます。環境によっては表示に時間がかかる場合があります。 購入・利用について(おわけできない写真もあります)
新書体を使った案内標識のイメージ。特徴的なのは「越」で、中央と右の部分がはねているほか、部首も従来より滑らかになった従来の書体の案内標識。「越」に省略が目立つほか、「山」の下部を角張らせている 東日本、西日本、中日本の各高速道路会社(NEXCO)は、高速道路の案内標識に使ってきた独自の書体を、米アップルのiPad(アイパッド)などに採用されている市販のものに変えることを決めた。高速走行中でも見やすく、バランスが良いという。書体の変更は、1963年に国内初の高速が開通して以来、初めて。 新しい書体は、大日本スクリーン製造(京都市)の「ヒラギノ角ゴシック体 W5」。書籍や雑誌、テレビ番組のテロップなどに広く使われる。文字を構成する一画一画の間の空白の大きさが均等に見えるのが特徴だ。 3社は今年7月、新規開通や付け替えなどで標識を業者に発注する際に、今後はヒラギノを使うよう指示することを決
世界地図のイラストをつけるなど、丁寧に書き込まれたαノート板付中オリジナルの「αノート」 「α(アルファ)ノート」。福岡市博多区の市立板付中学校は、そう名付けた特注のノートを生徒に配っている。家庭学習を習慣づけることが目的で、毎日の家庭学習の実施率は9割に達するという。効果のほどは? 生徒の話を聞いた。 αノートはA4サイズで全48ページ。「1日1ページ」を埋めるのが原則だ。各ページの上方4分の1に翌日の時間割りと持ち物・宿題を確認し、一日を振り返る欄がある。残りの4分の3は「今日の学習」に使う。そのスペースで何をするかは、生徒が決める。 3年生の吉田夏海さんのノートを見せてもらった。 ■苦手教科を克服 「αノートは1日1ページなので隅から隅まで使います」 漢字や英単語の書き取りをした日はたしかにびっしり。1年のころはそうした暗記が中心で、3年になると英語、国語、社会……と各教科
欧州の経済危機が、安全保障のあり方も変えようとしている。ドイツが長年維持してきた徴兵制を廃止する見通しとなった。スウェーデンはこれに先立ち、7月に廃止した。冷戦後、欧州の多くの国々が志願兵制へと変更してきた中、なお徴兵制を維持してきた両国が撤廃に動いた最大の理由は、財政難だった。 ドイツの政権与党キリスト教民主同盟(CDU)と同社会同盟(CSU)は9月、幹部会を開き、徴兵制廃止を含むグッテンベルク国防相の連邦軍改革案を了承した。 正式な決定ではないが、連立を組む自由民主党が廃止を求めたのに対し、CDUとCSUが難色を示してきた経緯から、廃止は確実。野党も基本的に賛同しており、近く開かれるCDU党大会で正式に承認された後、政府内で作業が始まり、早ければ来年7月にも廃止される。 志願兵制を導入するとともに、連邦軍の兵士数を現在の約25万人から16万〜19万人まで減らす計画だ。ただ、基本
学科試験を課さないAO入試を廃止したり、募集枠を縮小したりする大学が相次いでいる。AO入試は、少子化で大学同士の学生獲得競争が激化するなか急増してきたが、さほど受験勉強しなくても大学に入れるため、学力低下を招いているとの指摘もある。入学後、授業についていくのに四苦八苦する学生もおり、大学側の見直しに拍車をかけているようだ。 大阪府立大は8月に2011年度入学者のAO入試を実施したが、今回、工学部の電子物理工学科と知能情報工学科で中止した。このため、同学部のAO入試での募集定員は5学科18人から3学科10人に減った。中止の理由は「AO入試は面接など学生を選考する手間がかかる。それに見合う受験生が質的にも量的にも集まらない」。 9月8日までAO入試の出願を受け付けた鳥取大も工学部4学科のうち3学科で中止。募集定員は12人から5人に減少し、農学部でも18人を16人に減らした。福井大は教育地域
沖縄・石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡で昨年7月に行われた調査=沖縄県提供 日本最古の約2万年前の旧石器人の骨が見つかった沖縄県・石垣島の洞穴で、化石を含む堆積(たいせき)層の大部分が壊されてしまっていると、最初に発見した人たちが訴えている。県は2年前、地上から重機で掘り起こしたが、現在は再調査がかなり難しい状態だという。洞穴は新石垣空港の建設予定地内にあり、空港建設を急ぐあまり、ずさんな調査を行ったという疑念が浮かんでいる。 人骨が見つかったのは白保竿根田原洞穴。2007年12月、元日本洞窟(どうくつ)学会副会長でNPO法人沖縄鍾乳洞協会の山内平三郎理事長(62)らが化石を含む層を確認した。08年5月にはイノシシの骨と5点の人骨が出土。同年7月にはイノシシの骨が炭素年代測定によって約1万4千年前のものと推定された。 山内さんらは化石の層の保護と再調査の必要性を繰り返し訴えた。これを受け
雪が降る中、コートを着ないで歩く高校生=2月5日夕、秋田市中通7丁目 3月に入っても寒い日が続き、10日はまとまった雪が降った秋田。しかし、街で見かける男子高校生は制服の上にコートを着ていない。「なぜ着ないの」。率直な疑問を彼らにぶつけてみた。 2月上旬の秋田駅。この日は朝から雪が断続的に降り続き、午後4時の気温は零下4度。目の前を帰宅途中の高校生が次々と通る。 女子生徒はほとんどが紺や黒のダッフルコートを着ているのに、男子生徒でコートを着ているのは20人に1人ぐらい。西仙北高校3年の門脇健君は、制服のブレザーの下に、肌着、カッターシャツ、セーター、寒いときはジャージーも着るという。コートを着ない理由を聞いてみると、「制服の上に着たらダサイっしょ」。 制服メーカーのトンボ(岡山市)の佐野勝彦ユニフォーム研究室長は「近年、全国的にコートを着ない男子高校生が増えています。理由はカッコ悪
カビが発生した展示作品=2009年7月、新潟市美術館 新潟市の市美術館で4月下旬から開催予定の「奈良の古寺と仏像」展で、文化庁が国宝・重要文化財の計14点の展示を認められないと同市に通知したことが9日、わかった。2月に空間芸術の企画展で展示された電動カートから計30匹のクモが発生し、管理態勢の甘さを重くみた。 同展は、平城遷都1300年を記念し、奈良の法隆寺や東大寺などの仏教美術43点を展示する予定だった。なかでも中宮寺の国宝「菩薩半跏像(ぼさつはんかぞう)」の展示は、東京以外で県外に出るのは初めてとなる一番の目玉だった。 同館では昨年7月にも展示作品の土壁にカビが発生した。文化庁は「カビの発生後は館内をクリーニングし再発防止態勢が整ったと聞いていたが、再びこのような事態が起こり、あまりにも意識が低すぎると判断した。このままでは同館での指定文化財の公開は認められない」としている。
スカイマークの機長が、体調不良で声が十分に出ない客室乗務員(CA)を交代させようとしたところ、西久保慎一社長と井手隆司会長が認めず、逆に機長を交代させて運航を強行していたことがわかった。 航空法は機長に乗員への指揮権を与えており、個々の運航では機長の判断が最優先される。同社の運航規定でも、安全に対する最終決定権は機長と定められている。また、CAは保安要員で、非常時に大声で乗客を避難誘導する役割がある。 機長の判断を経営者が覆したことについて、国土交通省は「前代未聞。安全にとってゆゆしき事態」として文書で厳重注意した。 同省によると、問題が起きたのは2月5日の羽田―福岡便。チーフ格のCAは風邪の治りかけで大きな声が出せない状態だった。出発前に気づいた外国人機長が「避難誘導などに支障をきたす」と交代を指示した。 ところが、事態を聞きつけた西久保社長は「健康上、問題はない」として認めず、
根元から倒れた大イチョウとおはらいをするために大石段を下りる神職=10日午前8時2分、神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目の鶴岡八幡宮、山元一郎撮影倒れた大イチョウの根元の直径を測る消防署員=10日午前7時49分、神奈川県鎌倉市雪ノ下2丁目の鶴岡八幡宮、山元一郎撮影 神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮で10日未明、境内にある大イチョウが倒れた。同市が原因を調べているが、同八幡宮によると、強風で倒れたとみられるという。 大イチョウは樹齢1千年余りとされ、高さ約30メートル、周囲6.8メートル。鎌倉幕府三代将軍の源実朝を暗殺した公暁(くぎょう)が、この木の陰に隠れたという伝説から「隠れ銀杏(いちょう)」とも呼ばれ、大仏と並ぶ同市のシンボルだった。1955年に県の天然記念物に指定されている。 同八幡宮によると、10日午前4時15分ごろ、5分おきに「ドンドン」という音が鳴り、同40分に雷が落ちるような音がして
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く