【エルサレム=山尾有紀恵、ワシントン=望月洋嗣】中東5カ国を歴訪中のヘーゲル米国防長官は22日、最初の訪問地であるイスラエルでヤアロン国防相と会談し、新型輸送機オスプレイや空中給油機KC135などの供与で合意した。米国がオスプレイを他国に売却するのは初めて。イランの核開発に神経をとがらせるイスラエルの求めに応じた。 地元メディアによると、会談後の共同記者会見でヘーゲル氏は「すべての選択肢が机上にある。イランは核兵器開発を許されない」と述べた。米国防総省の発表によると、ヘーゲル氏は21日に同行記者団に対し、今回の兵器供与は「イランへの非常に明確なシグナルだ」と述べ、イランが核開発をやめない限りは軍事力行使の可能性を排除しない考えを強調した。 ヘーゲル氏は今回の中東歴訪で、アラブ首長国連邦(UAE)にF16戦闘機25機、サウジアラビアに戦闘機搭載用のミサイルなど、計100億ドル(約1兆円)