航空業界の関係者の多くは、十分な航続距離を持つ電動の旅客機が実現できるのは、今から少なくとも10年後の事だと考えている。しかし、イスラエルのスタートアップ企業「Eviation」は今年中にも、そのコンセプトが実現可能であることを示そうとしている。 Eviationは今年6月のパリの航空ショーで、9人乗りのバッテリー駆動の電気飛行機のプロトタイプを公開予定だ。現在35名の従業員を抱える同社は2月20日、米連邦航空局の認定取得に向けて約2億ドル(約220億円)の資金を調達し、高出力の電動モーターをドイツのシーメンスから調達するとアナウンスした。 調達資金のうちの一定額は、シンガポール在住のリチャード・チャンドラーの投資ファンドClermont Groupからもたらされた。ClermontはEviationの株式70%と交換可能なコンバーチブルノートを7600万ドルで取得したことが、1月3日付け