初代ゾゾスーツは量産の失敗で40億円もの特損を計上し、2代目ゾゾスーツも採寸精度が期待値に達せず、今後はゾゾスーツなしでPBが注文できるように切り替え、将来的にはゾゾスーツを廃止するとしているから、ゾゾスーツ採寸に基づくZOZOのPB戦略は挫折したと言わざるを得ない。挫折に至った要因は以下の3点だったのではないか。 (1)未成熟なニューテクに賭けて「リープフロッグの罠」にはまった ボディスーツ着用による立体採寸のアイデアは悪くないが、人間の体は単純な寸法で測れるものではない。体調や朝夕で寸法は動くし、生きている筋肉は緊張したり弛緩したりするから、圧着するボディスーツによる採寸の精度はもとより限界があった。映像解析の方が精度が高くコストも急ピッチで下がっているから、ボディスーツによる採寸はいずれ消えていく過渡期の技術だった。 初代の40億円に続いて2代目はそれ以上の損失を積むことになりそうだ