第3回の「日本で1億円の開発費、深圳だと500万円」は多くの方が読んでくださり、そこで書いたパブリックなマザーボード「公板」について詳しく聞きたいという問い合わせがきた。今回は公板が生み出されるエコシステムについて、より詳しく説明する。 「日本で1億円の開発費、深圳だと500万円」で紹介したように、深圳ではコモディティ化したテクノロジーをモジュールにしたマザーボードである公板(Gongban、Public Board)、コモディティ化した外装が射出成形されたプラスティック素材である公模(Gongmo、 Public Prastic)が売られ、それを組み合わせたり一部分だけ追加機能をつけたりすることで、非常に高速に、かつ安易に新製品が「発明」されている。買ってきたカレーとトンカツを組み合わせてカツカレーを「発明」するようなものだ。 一方で、そうした「アリモノ」の組み合わせで開発する会社がほと