東京2020オリンピック・パラリンピックまであと1年余り。パラリンピックの期間中は過去の大会から推測すると、車いすを使う1800人以上の選手や関係者に加えて、多くの観客が国内外から東京を訪れることが予想されている。 しかし、受け入れには課題がある。とりわけ、東京には車いすで利用できる飲食店が少ない現状を、前回の記事(東京のバリアフリーに足りない「観光客目線」)で指摘した。 バリアフリーは特別なことではなく、誰もが気軽に訪れて楽しめる店づくりを目指すのは、自然なことではないだろうか――そう考えて作られた「完全バリアフリー」のバーが大分県にある。 15年前、独立を機にバリアフリーの店を作り、宣伝もせずに車いすの客を待ち続けた、“知る人ぞ知る”バーを訪れた。 雑居ビルの4階でバリアフリー? JR大分駅から10分ほど歩いたところにある大分市の繁華街、都町。居酒屋やスナック、バーなどが入居した雑居ビ
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