美術からテレビ業界に移行した20代 ナカムラさんは高校性の頃から美術の活動を始められたのだとか。 現代美術のオタクだったんです(笑)。 大学時代では西麻布にあった現代美術館、PICA(ペンローズインスティテュート)にスカウトされて、アルバイトで作品を解説するスタッフをしていました。あと、世界中を巡って、価値がありそうな美術書の古書を買い付けてきて、東京で販売もしていました。 けっこう高く売れたんですよ。外国には毎月のように、異常なくらい行っていましたね。そういう経験が今の僕にすごく生きていると思います。 けれど、そんな自由に生きて行けるわけがないと思って普通に就職しました。 美術を仕事にしようとは思わなかったのですか? 自分の作品を作ったりもしていましたが、食べて行くのは難しいと思っていました。 美術をやっている人も別の仕事を持っていることも多かったですし。美術で生きて行く、という選択肢は