数年前、オープンソースのIP-PBXソフトとして話題になった「Asterisk」。最近あまり名前を聞かなくなったと思いきや、表だって語られないだけで意外に有名なサービスにも使われており、IP電話システムの裏側を支えている。第2回はニワンゴの「ニコニコ電話」の事例を紹介しよう。第1回の最後で触れた通り(実は第1回のサービスもAsteriskを使っている)、IP電話を使っていることすら分からない変わり種のサービスだ。 ニコニコ電話とは、「ニコニコ生放送」中に電話をかけて音声で番組に参加できるサービスである。「ニコニコ動画プレミアム会員」向けの限定サービスであり、2010年2月に開始した。番組に音声で参加したい視聴者は、携帯電話上で稼働する「ニコニコ動画」のモバイル用アプリから参加の意思表示をし、そこから抽選、当選といったプロセスを経て、生放送番組に参加する資格を得る(写真1)。 ちなみに「ニコ
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