スイス空軍出動せず=「業務時間外」で−エチオピア機乗っ取り 【ジュネーブ時事】エチオピア航空機が17日、副操縦士に乗っ取られ、ジュネーブ国際空港に緊急着陸した事件で、スイス紙トリビューン・ド・ジュネーブ(電子版)は同日、スイス空軍機は「業務時間外」を理由に出動せず、同機の誘導飛行をしなかったと報じた。 エチオピアの首都アディスアベバからローマに向かっていた同機は、乗っ取られた後にシチリア島上空でイタリア軍のユーロファイター戦闘機2機に誘導されて北上。その後、フランス軍ミラージュ戦闘機2機が引き継ぎ、ジュネーブ空港まで乗っ取り機を誘導したが、スイス軍機は出動しなかった。 スイス軍は同紙に対し、人員や費用の制約から空軍の活動は午前8時〜正午、午後1時半〜同5時に限られていると説明。事件発生が早朝だったため、協定に基づきイタリア、フランス両国の軍機が緊急発進(スクランブル)し、誘導任務に当た