スマートフォンの急激な普及により、日本の携帯電話回線がパンク寸前になっている。 スマホ向けのアプリはグーグルマップなど、サービス自体がデータ通信利用を前提としていることが多い。これらは携帯電話キャリア自身が提供しているものではないため、回線への負担などまったく考慮していないのだ。しかも、皮肉なことにそうしたアプリに限って便利で面白く、ユーザー人気が高かったりする。 また、一部ユーザーがパケット料金定額制をいいことに、つなぎっ放しで大量のデータのやりとりを行なっていることが事態をさらに深刻化させている。そのようなユーザーと同じ基地局圏内にいるほかの利用者には、遅い、途切れるなどデータ通信に支障が出ているのだ。 こうした状況に、各キャリアの経営陣も、増加を続けるデータ通信量が現在の通信網のキャパシティを超えてしまう事態を危惧している。 「毎年、前年比2倍のペースで通信量が増えている……