日本と欧米,双方で受け入れられるキャラクターを目指して――老舗デベロッパXPECとXACが挑戦する台湾発のアートスタイルとは ライター:徳岡正肇 毎年,東京ゲームショウには海外からもさまざまな出展があるものだが,2017年もインドネシアやマレーシアが独自のパビリオンを出展し,ポーランドも(ビジネスデイ限定だったが)ユニークなゲームがいくつも試遊できるブースを開いていた。 そんな中,毎年定番とも言えるのが台湾ブースだ。全体的に日本のゲームの影響が強く見られるなか,それでいてさまざまな独自色を持つ作品が並ぶのが台湾ブースのこれまでだったが,今年は際立って目立つブースがあった。台湾のデベロッパ,XPEC Entertainmetとそのグループ企業であるXPEC Art Center(以下,XAC)の出展である。 とくに目を引くのは,下の画像のキャラクターだろう。完全に写実寄りというわけではなく,