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2018年6月24日のブックマーク (3件)

  • 秋山瑞人文体模倣:序論4 - 秋山瑞人文体模倣に向けた一考察

    情景描写 秋山文体の情景描写は「情景が目に浮かぶ」「臨場感がある」とよく評される。私もそうした見解に異論はない。ないのだが、しかし秋山文体は当に情景が目に浮かぶことを意図して書かれたものなのだろうか。 E.G.コンバット3rdのあとがきを思い出して欲しい。そこにはこう書いてある。 わたしは基的には夢見がちなオトコでありまして、「文章でしか表現できないこと」があると固く信じているフシがあります。文を書くときも、「文章で表現してこそ面白くなる切り口を探して書こう」といつも努めておるつもりであります。 あっているかどうかはさておき、自由間接話法による地の文と内面描写の意図的な混濁、繰り返しによるリズム感も「文章で表現してこそ面白くなる切り口」であると言って間違いではないだろう。しかしそれだけでなく、情景描写においてもこれはやはり意識しされているのではないか。 具体例による比較 例として秋山

    秋山瑞人文体模倣:序論4 - 秋山瑞人文体模倣に向けた一考察
    runa_way
    runa_way 2018/06/24
    言葉遊び的だけれど、位置関係やなんだを正確に伝えるのは「風景描写」「光景描写」ではある。でもたぶん秋山瑞人は、だいたいの場合、そこにいる人間の感情を伝える、「情景描写」をする。
  • UFOの日:秋山瑞人からのメッセージ - イリヤの空、UFOの夏(電撃文庫) - カクヨム

    「あの頃」の拭い難い記憶と言うべきか、積読山をぶっ崩してふと手に取ったUFOなど読んでみますとキャトルミューティレーション超怖えとか思ったりするわけです。UFO特番のあの怖いBGMがまざまざとよみがえってきたりして。畑にお絵かきをしたり馬の骨を相手に地球の平和を説いてみたり、一体何がしたいのかよくわからねえエイリアンどもですが、そうしたUFO神話の混沌と、東西冷戦の只中にあって全面核戦争による人類滅亡がそれなりにあり得る可能性として諦観されていた「あの頃のあの感じ」とは決して無関係ではなかったろうと思うのです。 その昔、日に電力というものが導入されてまだ間もない頃、「電線の下は傘をさして歩かないと危ない」とまことしやかに言われたことがあったそうです。「電気が落ちてきて当たると死んじゃう」から。 サイバーパンクムーブメントは「コンピュータネットワーク社会の黎明期における"民話"であった」

    UFOの日:秋山瑞人からのメッセージ - イリヤの空、UFOの夏(電撃文庫) - カクヨム
  • 秋山瑞人文体模倣:序論1 - 秋山瑞人文体模倣に向けた一考察

    序論1 秋山瑞人とは 秋山瑞人を知らずにこのブログを読む人がいるのかわからないが、おそらく秋山瑞人の文章を知らずにこれを読んでもなにも面白くないと思うので、なにか一冊買って読んでみることをお勧めする。 端的に言えば、ここ10年で新作を 3つも 発表した人気ラノベ作家である。 これを書いている最中で一番新しいのは「SFマガジン700【国内篇】」に入っている「海原の用心棒」(書かれたのは10年前だけど)。もしなければ、「イリヤの空、UFOの夏」なら大きめの屋にならあるはずなので、その1巻の冒頭10ページでいいから読んでみてほしい。E.G.コンバットの方が私は好きだけど。 話の筋自体は大したものではない。SFの名作としての地球儀を挙げる人がいるが、センスオブワンダーはゼロである。繰り返す。そんなものはない。それを期待して読んだであろう人の「SF名作と聞いたから表紙絵に我慢して読んだけどなんだ

    秋山瑞人文体模倣:序論1 - 秋山瑞人文体模倣に向けた一考察