最近映画や小説、エッセイなどに触れていると、話の筋を楽しむ下でポリコレチェッカーが走っているのを感じる。 判断の根拠になっているのは自分の周囲でそういった話題に敏感な人がどう感じるか、である。 あの人が難色を示しそう、と思うとポリコレチェッカーが赤ランプを灯すし、かといってこれなら今の時代にあった表現だと納得してもらえそう、という時もポリコレチェッカーは青ランプをぐるぐるさせている。 正直疲れた。ポリコレとか時代に即した表現とか考えないであたえられたものをなんでも喜んで食べる人間になりたい。 けれど同時に友人から、思慮の浅い人とも思われたくないのである。