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2022年8月14日のブックマーク (4件)

  • 共感にあらがえ - 内田樹の研究室

    はじめて永井陽右君に会ったのは朝日新聞のデジタル版での対談だった。もう3、4年前だと思う。ひさしぶりに「青年」というものに出会った気がした。デジタル版だったので1時間半くらいの対談内容がそのまま掲載された。それを再録しておく。 永井:私は仕事としてテロ組織から降参した人のケアや社会復帰の支援などをやってきました。しかし、国際支援の分野での対象者や対象地に関する偏りがどうも気になっていて。難民だとか子どもだとかそういう問題になると情動的な共感が生まれるのに対して、「大人で元テロリストで人殺しちゃいました」とかだと、それがまるで真逆になる。抱えている問題が同じだとしても、「なんでそいつまだ生きてるんですか?」て話になってしまう。そこが問題意識としてもともとありました。 今の日社会をみると、共感がすごくもてはやされていて、その状況に違和感を持っています。ただ同時に、「共感」の欠点を自分のなかで

  • 僕たちもまた山上徹也のひとりにすぎないということ|人格OverDrive

    安倍元首相銃撃事件を受けて 2022 年 7 月に 「父、 文鮮明のこと——負の現人神」 という記事を書いた。 だいたい次のような話だ。 終戦後、 天皇という家父長を失った朝鮮半島に再臨の現人神あらひとがみを名乗る教祖たちが雨後の竹の子のように生まれる。 はじめはどんぐりの背比べじみたところがあった。 けれどもそのうちの一つが猥褻なミームとしての頭角をあらわし、 感染爆発を引き起こすことになった。 そこでの僕の関心は、 それを邪悪な淫行集団として切り捨てるのではなく、 その背景にあるものを掘り下げることにあった。 その一環として、 極東の近現代史のなかに事件を位置づけることで浮かびあがってくるものを探った。 そこで言いたかったのは、 かつての日には神のために自身や他人の生をも犠牲にすることのできる 「神の子」 たちがいたということ、 それゆえに安倍元首相銃撃事件によって噴きあがった血塗ら

    僕たちもまた山上徹也のひとりにすぎないということ|人格OverDrive
  • あなたにとって「SFといえば」? 心惹かれるそれぞれの「SF」 - 週刊はてなブログ

    書き残そう。あなたの人生の物語 はてなブログでは毎週「今週のお題」を出題しています。今回は、2022年7月22日から2022年8月5日にかけて募集した、今週のお題「SFといえば」に寄せられたエントリーから、週刊はてなブログ編集部がおすすめしたい記事をピックアップして紹介します。 こんにちは! 週刊はてなブログ編集部の大藤です。今回は、お題「SFといえば」で募集した記事をご紹介しようと思っています。 その前に「なぜ今はてなブログでSFのお題を?」と感じている方も多いかと思います。そこで、はてなブログとSFの関わりについて、まずご紹介します。 2011年、はてなブログがリリースした当初より掲げていたキャッチコピー「書き残そう。あなたの人生の物語」ではテッド・チャンの代表作『あなたの人生の物語』を引用しています。はてなブログはそのはじまりからSFに背中を押されていたのです。 その後、はてなブログ

    あなたにとって「SFといえば」? 心惹かれるそれぞれの「SF」 - 週刊はてなブログ
  • ブリティッシュ・アヴァンギャルド・ミューザック②|YuHirayamaポータル

    60年代の社会的な波瀾は、パリ、プラハ、西海岸、日、もちろん英国にもその余波が到達した。69年までの時点でアフリカ大陸にある旧大英帝国の植民地はほぼ独立し、所謂エスタブリッシュメント(主に保守党政治家)に対する敬意めいたものが薄まっていたことは、当時人気を博したエンターテインメントの核が風刺であったことからもうかがえる。事実、63年に短期間放映されたテレビ番組『The Frost Report』、さらに同番組に出演していたジョン・クリーズらによる『Monty Python』シリーズは、そのシニカルさで大衆的な人気を得ていた。これら風刺的娯楽の露払いは、『The Frost Report』のデヴィット・フロストが司会を務めていた『That Was The Week That Was』だった。62年11月から始まったこの番組はBBC7代目会長カールトン・グリーンのアイデアを反映したもので、週

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