意識を失っても、心肺蘇生であっという間に息を吹き返す患者。頭を後ろに傾け、上を向くと止まる鼻血。森の中で出会ったら最後、地獄の果てまで追いかけて人に襲いかかる野生動物──ワクワクするストーリーの映画であっても、基礎的なサバイバル術については信用できないものです。ここでは、映画を見ると誰もがうっかり信じてしまいがちな、5つの「誤ったサバイバル術」をとりあげてみます。 つまるところ、映画やテレビ番組はエンターテインメントです。視聴者を飽きさせないよう、過程を省く傾向があるのです。こうした映画や番組で描かれるサバイバル術が現実世界に入り込むと、心肺蘇生や頭にパンチを食らったときの対応、さらには毒ヘビに噛まれた場合の対処法にいたるまで、まったく間違った対応をとってしまうかもしれません。 この記事では、本当はどう対処すべきかをお教えしましょう。 1:「心肺蘇生すれば、ほとんどの人がすぐに息を吹き返す