気象庁は10日、世界的な異常気象の原因となる「ラニーニャ現象」が、3月も続いたとする監視速報を発表した。春の間に終息する可能性が90%程度としている。 気象庁によると、南米ペルー沖の監視水域では、3月の平均海面水温が基準値より0.8度低い26.3度だった。この海域の海面水温が低い状態が続くとラニーニャ現象が発生しているとされる。昨年12月と比べると徐々に基準値に近づいており、春の間に平常の状態に戻りそうだ。 ラニーニャ現象の影響で日本では冬に寒気が流れ込みやすくなるため、気象庁は、この冬に北陸などで降った大雪の原因の一つと分析している。(共同)