ムラサキイガイ=大阪市提供 大阪市は1日、大阪湾で採ったムール貝の一種、ムラサキイガイを自宅で食べた夫婦(夫30代、妻40代)が食中毒症状を訴えて入院し、貝から規制値の30倍以上のまひ性貝毒が検出されたと発表した。2人はすでに回復したという。 生活衛生課によると、夫婦は4月28日、大阪市住之江区の南港の防波堤付近でムール貝を採取。蒸した貝と蒸して炒めた貝を1人30〜40個食べたところ、29日未明にふらつきやしびれ、嘔吐(おうと)の症状が出たという。小学生の息子も一緒に少量を食べたが、無事だったという。 市が残りの貝を調べたところ、国の規制値(1グラムあたり4マウスユニット)を大幅に上回る135〜266マウスユニットのまひ性貝毒が検出されたという。 今年は大阪湾一帯で二枚貝の貝毒が広がっている。大阪府は1日、南部のアサリや淀川下流部のシジミ、湾内のトリガイ、アカガイで国の規制値を超え