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2016年5月22日のブックマーク (4件)

  • 本の記事 : ドストエフスキーに挑戦するTVドラマ 寄稿・亀山郁夫 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    凄(すさ)まじい熱気――。 フジテレビ系で土曜の夜に放送中のドラマ『カラマーゾフの兄弟』の撮影現場である。色欲と金の亡者と化した父親の死をめぐって、おたがい疑心暗鬼となった兄弟二人が、拘置所の窓越しにはげしく罵(ののし)りあう。深層心理のレベルでは、兄弟のそれぞれに「父親殺し」の動機が渦を巻く……。 二〇〇七年に新訳『カラマーゾフの兄弟』が話題となり、その後いったんは下火となりかけたドストエフスキー熱だが、ここに来てにわかにブーム再燃のきざしが見られる。いや、新訳登場の前からもすでにブームのきざしはあった。 今世紀に入ってから、日の文学界をリードする作家たちの作品を一覧するだけでいい。いずれも「父の死」をテーマの中心にすえた村上春樹『海辺のカフカ』と大江健三郎『水死』の登場。さらには、平野啓一郎『決壊』、鹿島田真希『ゼロの王国』、高村薫『太陽を曳(ひ)く馬』、そして最近では、辻原登の『冬

    本の記事 : ドストエフスキーに挑戦するTVドラマ 寄稿・亀山郁夫 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
    ruru27
    ruru27 2016/05/22
  • 本の記事 : 元TVカメラマンが毒ブドウ事件を検証し出版、映画化も - 山吉健太郎 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    三重県名張市で52年前に起きた名張毒ブドウ酒事件を検証し、死刑囚とその家族を描いたが、岩波書店から出版された。取材と執筆の中心だった元東海テレビカメラマンで愛知県尾張旭市に住む門脇康郎さん(69)は「裁判員裁判で、誰もが死刑判決を出す立場になる可能性がある。あなたは、この事件をどう判断しますか」と問いかける。 門脇さんら東海テレビ取材班が出版したは「名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の半世紀」。1961年3月28日夜、名張市と奈良県の境にある葛尾(くずお)地区の地区懇親会で、ブドウ酒を飲んだ女性17人が中毒を起こし、5人が死亡した事件だ。 奥西勝死刑囚(87)が農薬ニッカリンTを混ぜたと自白したが、その後否認に転じた。津地裁は無罪を言い渡したが、名古屋高裁で死刑判決が出て、72年に最高裁で確定。奥西死刑囚と弁護団は再審を求めている。 門脇さんが事件を追うようになったのは78年。「とっくに死刑が

    本の記事 : 元TVカメラマンが毒ブドウ事件を検証し出版、映画化も - 山吉健太郎 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    ruru27 2016/05/22
  • コラム別に読む : 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語 平野真敏さん - 星野学 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■端正な音、未来へつなぎたい 世界にも数少ないビオラ・アルタ奏者である。その楽器をひとことで言うなら、廃れてしまった大型のビオラ。音色にはチェロのようなつやがあり、くぐもった響きのビオラとは持ち味が違う。「端正な音です。ビオラのようで、ビオラとは違う世界がある」。楽器との出会いから、数々のエピソードを掘り起こすまでのドラマを、書につづった。 東京芸術大でビオラを学び、ドイツに留学。帰国後の2003年のある日、東京の楽器店で、ビオラにしては大きすぎ、チェロにしては小さすぎる、見慣れぬ楽器を見つけた。借り出して調べ上げ、ドイツのビオラ奏者ヘルマン・リッター教授(1849~1926)が19世紀末に考案した楽器の現物と突き止める。 関心は眠れる記憶も呼び覚ます。昔練習したリスト「忘れられたロマンス」の楽譜に、リッターにあてた献辞があったことを思い出した。普通のビオラより高音が出せる5番目の弦を張

    コラム別に読む : 幻の楽器 ヴィオラ・アルタ物語 平野真敏さん - 星野学 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    ruru27 2016/05/22
  • コラム別に読む : ポップ中毒者の手記(約10年分) [著]川勝正幸 - トミヤマユキコ | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    国内外のポップカルチャーに魅せられたライター兼エディターのコラム集。彼は「ポップ・ウイルス」に感染した「ポップ中毒者」を名乗るほどこのジャンルにのめり込んでいる。 音楽映画、文学、写真、演劇……ポップカルチャーのすべてを受け止め、全力で原稿に落とし込んでいく様子は、博覧強記そのもの。詳細かつ膨大な情報量は、読んでいて目眩がするほどだ。劇作家の宮沢章夫やラップグループのスチャダラパーなど、後に大化けする面々を無名時代から猛プッシュする目利きとしての顔も垣間見える。 書は、ポップカルチャー界における流行り廃りを振り返るための貴重な資料である。と同時に、著者の熱狂と偏愛がこの国のポップカルチャーをどれだけ活性化させたか再確認するための書でもある。終盤で、占い師に「川勝さんはずーっと二足のわらじで、55でどちらか一足でいける」と言われたエピソードが出てくるのが、なんともいえず切ない。昨年一月、

    コラム別に読む : ポップ中毒者の手記(約10年分) [著]川勝正幸 - トミヤマユキコ | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト
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    ruru27 2016/05/22