米国航空宇宙局(NASA)と国立天文台 野辺山太陽電波観測所の研究者を中心とした研究チームは、20年におよぶ太陽観測の結果、太陽全体の活動が次第に低下していることを明らかにした。同成果は、米国の天体物理学専門誌「Astrophysical Journal Letters」に掲載された。 太陽の比較的低緯度(30度以内)の活動度を表す指標としては黒点数がよく利用されている。黒点数は、ほぼ11年の周期で増減を繰り返し、黒点磁場の極性(N極、S極)の並び方は1周期ごとに反転する。周期には番号が付けられ、現在は第24活動周期の上昇期にあたるが、第23周期の極小期には太陽表面に黒点のまったく見られない日が長く続いていたほか、通常より約2年長かったことが知られており、近年の太陽活動が従来とは異なった状況を示すようになっていた。 高緯度の活動も11年の周期を示すが、高緯度では、太陽活動が極小になる時期は
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