ぼくは小さい頃から「恥ずかしい」という感情が先立つ子供だった。 どんなにワクワクしても、 どんなに興味があっても、 どんなに得意なことでも、 「恥ずかしい」という五文字が、あらゆることへの挑戦をジャマしていた。 カラオケに行くと眠くなる病 初めて好きな女の子とデートした高校2年生の冬。 恥ずかしくてその子の顔を直視できなかったので、帰った後どんな服を着ていたかさえ思い出すことができなかった。 人前で歌うことも無理だった。 友達と遊んでいてカラオケに行くことになった時は、部屋に入った途端にソファーで爆睡を決め込む超絶ノリが悪いヤツだった。 「おれも歌わないから安心して」という友達のセリフを信じてたのに、だんだん盛り上がってくるとその子の歌声が聞こえてきた。 寝たフリをしながら3時間耐えるのが苦痛でたまらなかった。 そんなクソめんどくさいまま社会人になったので、はじめは苦難の連続だった。 20
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