就任して9カ月経った最高経営責任者(CEO)が株主に新たな戦略を明らかにする時、彼らが期待するのは、温かな喝采であって、警戒感の広まりや20%の株価下落ではない。 ヒューレット・パッカード(HP)のCEO、レオ・アポテカー氏が先週、業績見通しの下方修正と、英国のソフトウエア企業オートノミーを非常に高い価格で買収し、HPの巨大なパソコン部門をスピンオフ(分離・独立)する計画を一緒に発表した時、同氏は後者の反応を引き起こした。 アナリストらとの険悪なムードの電話会議の後、苛立つ株主たちは不満を行動で示した。 その結果、アポテカー氏は秩序を回復しようとして、ニューヨークとロンドンでこの1週間、投資家と報道機関を説得して回っている(本紙=英フィナンシャル・タイムズ=への訪問も含む)。だが、同氏の信頼性を確立するためには、わずかばかりの個人的な関心以上のものが必要になるだろう。 たとえ新たな戦略の正