昨今、Amazon Web Services(AWS)が注目を浴びている。もともとメディアやソーシャルゲームなどではよく使われていたが、ここに来てエンタープライズの分野でも適応領域が急拡大しており、「本格的にキャズム(製品の初期市場と普及期の間に存在する深い溝)を超えた」と見なしている関係者は多い。 ところが、新しくAWSにチャレンジしようとするエンジニアからは「難しい」「思ったように学習できない」という声を頻繁に耳にする。本稿では、これからAWSを使い始めようとしているエンジニアを対象に、“つまずきポイント”を明らかにし、その活用を手助けすることを目指している。 第1回では、AWSを始める前に押さえておきたいポイントを解説する。第2回から第5回にかけては、主要サービスごとの“つまずきポイント”を説明する。 ポイント1:サービスの多さに惑わされない AWSを始める前に押さえておきたいことと